熊本県 防災ハンドブック 高潮災害から身を守る

こうして起こる!高潮災害発生のメカニズム

●高潮は、台風や低気圧の接近に伴って、海面の高さが通常よりも著しく高くなる現象です。

●その現象は大きく、①気圧低下による吸い上げ、②風による吹き寄せ、の2つの要因に分けられます。気圧が1ヘクトパスカル下がると、約1㎝の割合で海面が吸い上げられ、 また、強い風に見舞われると、海水が風下側に吹き寄せられ、同時に大きな波も発生します(図参照)。

高潮災害発生の事例

【不知火高潮災害】平成11年9月24日(台風18号)

●天草諸島を通過して熊本県北部に上陸した台風18号は、八代海周辺に甚大な高潮被害をもたらしました。
●台風通過時(中心気圧940~950hPa)には、気圧低下による吸い上げ効果で海面は約70㎝上昇。風による吹き寄せ効果等に加え、大潮の時期に重なったことから、全体としての潮位は、通常よりも3.5m高くなりました。
●このため、旧不知火町(現・宇城市)松合地区では、低地に海水が一気に流れ込み、12名もの尊い人命が失われました。

日頃の備え

高潮の危険度の把握

●自宅や職場、学校など周辺の危険性について、過去に被害がないかを含めて把握しておきましょう。

避難場所・避難経路の確認

避難場所や避難経路について、ハザードマップ(防災マップ)など市町村が提供する防災情報をしっかりチェックしておきましょう。

いざというときのために、避難方法など家族で話し合っておくことが重要です!

高潮が発生しそうなときは…

各種情報を収集し、早めに避難することが重要です

災害のおそれを把握(台風等の接近時)

●気象台が発表する高潮警報等の情報の入手に努めましょう。

避難情報等に注意

●市町村が発令する避難情報等(避難指示等)に注意しましょう。

早めの避難が重要

●高潮の浸水は急です。台風や大雨に関する情報に注意を払い、早め早めに避難しましょう。

●高潮は、普段では予想できない高さにまで及ぶおそれがあります。十分な高さのある場所(近くの高台など) に避難しましょう。

●海岸や河川は危険です。絶対に近づかないようにしましょう!

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