熊本県 防災ハンドブック 津波災害から身を守る
地震が起こったら津波に注意を!
●海底下で大きな地震が起こると、海底の地盤が隆起したり、沈降したりします。
●これに伴って海面が変動し、大きな波になって四方に伝播するものが津波です。
●津波は陸上をかけ上がったり、川をさかのぼることもあり、大きな被害をもたらします。
熊本県でも津波の被害を受けたことがあります
●海に囲まれている日本では、これまで何度も津波に襲われ、大きな被害を受けてきました。
●海に面している熊本県でも、津波による被害を受けたことがあり、当時の惨状を伝える供養塔や教訓碑が建てられています。
●熊本県には、津波による浸水被害を受ける危険性が高い海抜ゼロメートル地帯が広がっており、備えが必要です。
備えることで危険は減らせます
●津波の速さは海が深いほど速く、深海ではジェット機並みの速さです。
●津波の高さは海岸や海底の地形などに影響され、想像以上の高さになることもあります。
●津波は2回、3回と繰り返し襲ってきます。また、第1波が必ずしも最大であるとは限りません。
●地震の揺れが小さくても津波が来る場合もあります。
●避難場所や高台の位置、避難経路を確認しておきましょう。
●避難時にすぐ持ち出せるように、非常持出品を準備しておきましょう。
●地震の揺れがおさまったら、すぐ高台や津波避難場所に避難しましょう。
●海岸から、「より遠く」ではなく「より高い」場所へ避難しましょう。
●渋滞中に津波に巻き込まれるおそれがあるので、原則として車は使わず、徒歩で避難しましょう。
●津波は繰り返し襲ってくるので、避難しても気を緩めず、第2波、第3波に注意しましょう。
●テレビ、ラジオ、防災行政無線などから正しい情報を入手しましょう。
※大津波警報を「特別警報」に位置づけています。特別警報については、最新の防災情報を入手するを参照。
津波てんでんこの教え
東北の三陸地方では、過去に何度も大津波を経験していることから、「津波てんでんこ」という言い伝えがあります。
これは、津波が来たら、人にかまわず「てんでんばらばらに逃げろ」という意味で、わき目もふらずに避難しなければ助からないという教えです。